皆様のご愛顧により、お陰さまで私共西日本精機株式会社は、西暦2013年4月に創業30周年を迎えます。

 まだまだ若い会社ではございますが、その間にも日本の“もの作り”の環境が様変わりしてまいりました。

 私共プラスチックの金型業界におきましても、20年ほど前から徐々に本当の意味でのグローバル化が始まり、韓国・台湾のメーカーからASEAN諸国へ、そして、現在は、中国を含めた多くの国々との競争へとその対象を変遷しております。

 製品の販売地が日本や欧米の先進国であった2000年頃までは、品質の高い日本の金型は、「高品質の製品」として競争力を維持できていましたが、販売ターゲットが先進国以外の所得の低い国々に移るにつれ、物流を含めたトータルでの製造コストの競争となり、金型のみならず、開発も含めた“もの作り”自体が、次第に日本から遠ざかっているのが実情です。

 戦後復興・高度経済成長期から《企業の発展=従業員の幸せ》だった日本経済の方程式が、現在では崩れ去り、よく聞く“企業の生き残り策”の中に、“従業員の幸せ”は置き去られていきつつあります。

 私共西日本精機株社は、創業以来「お客様に信頼される企業」「社員の幸福」「地域の発展」をめざし歩んでまいりました。

 今後もめまぐるしく変化する社会情勢に対応できる企業として、社員の教育に力を注ぎ技術向上に努め、お客様供給先様との共栄、社員の幸福を目標に精一杯努力をしてまいる所存ですので、何卒今後もご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。